顎がカクカク鳴ったり口を開けると痛かったりする顎関節症の症状に悩んでいる皆さんにとって最初の病院選びは非常に重要です。とりあえず近所の歯医者さんに行けばいいやと安易に考えていると期待したような治療が受けられずにがっかりすることになるかもしれません。もちろん全ての歯科医師は大学教育で顎関節症について学んでいますが卒業後にどれだけその分野に深く関わってきたかによって知識や技術には大きな差があるのが現実です。虫歯や入れ歯の治療が上手な先生が必ずしも顎関節症の治療が得意とは限らないのです。そこで今回は皆さんが後悔しないための歯科医院選びのポイントをいくつかアドバイスしたいと思います。まず一番確実なのは看板やホームページに歯科口腔外科と明記されているクリニックを選ぶことです。口腔外科という科目は親知らずの抜歯や口の中の腫瘍そして顎関節症などを専門的に扱う分野です。この看板を掲げているということは院長やスタッフがそれらの治療に自信を持っているあるいは経験が豊富であることの現れです。特にホームページを確認する際は院長の経歴欄を見てみましょう。大学病院の口腔外科に長年勤務していた経歴や日本口腔外科学会あるいは日本顎関節学会の認定医や専門医の資格を持っているかどうかが大きな判断材料になります。次に設備面もチェックしておきたいポイントです。顎関節症の診断にはレントゲン撮影が不可欠ですが従来の平面的に撮影するパノラマレントゲンだけでなく顎の関節を立体的に撮影できる歯科用CTを備えている医院であればより精度の高い診断が可能になります。関節の骨の形が変形していないか骨と骨の間隔は適切かなどを詳しく診ることができるからです。また治療法に関しても単にマウスピースを作るだけでなくレーザー治療や理学療法薬物療法など複数の選択肢を提示してくれる医院は信頼度が高いと言えます。しかし中には口腔外科を掲げていても実際にはあまり顎関節症の患者さんを診ていないケースもあります。そこで初診の予約を入れる際に電話で受付の方に顎関節症の治療は行っていますかと単刀直入に聞いてみるのも良い手です。慣れている医院であればスムーズに案内してくれますしもしあまり扱っていない医院であれば正直にそう答えてくれるか専門の病院を紹介してくれるはずです。また実際に受診した際には医師が話をよく聞いてくれるかどうかも重要です。顎関節症はストレスや生活習慣が複雑に絡み合っている病気なので患者さんの生活背景まで考慮してアドバイスをくれる先生こそが名医と言えるでしょう。もし今通っている歯科医院での治療に納得がいかない場合や症状が改善しない場合はセカンドオピニオンを求めることを躊躇しないでください。別の視点から診てもらうことで新たな原因が見つかることもあります。自分に合った歯科医院を見つけることは顎関節症の辛い症状から解放されるための最短ルートです。面倒くさがらずにしっかりと情報を集めて信頼できるパートナーとなる医師を見つけてください。
顎関節症治療で後悔しないために知っておきたい歯科医院の選び方