-
真っ赤な力!トマトジュースの抗炎症効果とは
健康や美容のために、日常的にトマトジュースを飲んでいるという方は多いでしょう。その効果の源として知られているのが、トマトの鮮やかな赤い色素成分である「リコピン」です。このリコピンは、数あるカロテノイドの中でも特に強力な抗酸化力を持つことで知られており、体内の過剰な活性酸素を除去することで、細胞のダメージを防ぎ、様々な病気の引き金となる慢性炎症を抑制する働きが期待されています。興味深いことに、リコピンは生のトマトから摂取するよりも、ジュースやケチャップ、トマトソースといった加工品からの方が、体内への吸収率が高まることが分かっています。これは、加熱や破砕といった加工プロセスによって、トマトの細胞壁が壊れ、リコピンが体内に取り込まれやすい形に変化するためです。つまり、手軽に手に入るトマトジュースは、リコピンの抗炎症パワーを効率的に享受するための、非常に賢い選択肢と言えるのです。市販のトマトジュースを選ぶ際には、いくつかポイントがあります。まず、余分な塩分摂取を避けるため、「食塩無添加」のものを選ぶのがおすすめです。また、リコピンは脂溶性の性質を持つため、油と一緒に摂ることで吸収率がさらにアップします。トマトジュースを飲む際に、オリーブオイルを数滴垂らしたり、ナッツ類と一緒に摂ったりするのも良いでしょう。もちろん、トマトジュースを飲めば全ての炎症が治まるわけではありませんが、炎症を悪化させる甘い飲み物の代わりに、この真っ赤な恵みを取り入れることは、健康への大きな一歩です。日々の習慣にトマトジュースをプラスして、リコピンの力で体を内側から守ってみてはいかがでしょうか。
-
入れ歯が合わない?歯がない部分の痛みのもう一つの可能性
奥歯がない部分を補うために、部分入れ歯(パーシャルデンチャー)を使用している方も多いでしょう。しかし、その入れ歯が、歯のない場所の痛みの原因となっているケースも少なくありません。「入れ歯を入れているのだから、しっかり噛めるはず」と思っていても、食事のたびに歯茎に痛みを感じる場合、入れ歯があなたの口に合わなくなっているサインかもしれません。入れ歯が痛みの原因となる理由の一つは、入れ歯そのものが歯茎に強く当たりすぎていることです。特に、新しく入れ歯を作ったばかりの時期は、粘膜のデリケートな部分や、骨が尖っている部分に入れ歯が当たって、傷ができたり口内炎になったりすることがあります。これは、歯科医院で入れ歯の内側を少し削って調整してもらうことで、ほとんどの場合改善します。しかし、より深刻なのは、長年同じ入れ歯を使い続けているケースです。歯を抜いた後の顎の骨は、年月の経過と共に少しずつ痩せていきます。そのため、作った当初はぴったり合っていた入れ歯も、徐々に土台となる歯茎との間に隙間ができて、ガタつくようになってきます。このガタつきが問題で、食事の際に噛む力がかかると、入れ歯が不自然に沈み込んだり、横にずれたりして、特定の場所に強い圧力がかかってしまうのです。その結果、歯茎が傷つき、痛みを引き起こします。また、入れ歯を支えるためにバネをかけている隣の歯にも、無理な力がかかってしまい、その歯が痛みの原因となることもあります。入れ歯は一度作ったら終わり、というものではありません。口の中の状態は常に変化していくため、定期的に歯科医院でチェックを受け、必要であれば調整や作り替えを行うことが不可欠です。「痛いけど、こんなものだろう」と我慢せず、かかりつけの歯科医師に相談することが、快適な食生活を取り戻すための第一歩です。