飲み物習慣で変わった私の長年の関節の悩み
もう何年も、特に季節の変わり目になると、右膝が鈍く痛むのが私の悩みでした。立ち上がる時や階段を降りる時にズキリと走る痛みは、日常生活の質を確実に下げていました。整形外科では年齢的なものと言われ、湿布を貼るくらいしか対処法がありませんでした。そんな私が、ある時ふと自分の飲み物習慣を見直してみることにしたのです。それまでの私は、朝は甘いカフェオレ、日中はペットボトルのジュースや加糖の紅茶を飲むのが当たり前。今思えば、大量の砂糖を体に流し込み、自ら炎症を育てていたようなものです。転機となったのは、健康雑誌で読んだ「慢性炎症」についての記事でした。そこに書かれていた、砂糖が炎症を悪化させるという事実に衝撃を受け、まずは飲み物から変えてみようと決意したのです。朝のカフェオレは無糖の緑茶に、日中のジュースは水か炭酸水に、そして午後の休憩にはすりおろした生姜とはちみつで作った生姜湯を飲むようにしました。最初の数日は物足りなさを感じましたが、一週間もするとそれにも慣れました。劇的な変化があったわけではありません。しかし、一ヶ月ほど続けた頃、朝起きた時の膝のこわばりが、以前より少し楽になっていることに気づいたのです。そして三ヶ月が経つ頃には、階段での痛みが明らかに軽減していました。もちろん、飲み物を変えただけで全てが解決したわけではないでしょう。しかし、体を内側から変えるための、これは確かな一歩だったと信じています。日々の小さな選択がいかに大切か、私の膝が教えてくれました。薬に頼る前にできることがある。そのことに気づけたのが、何よりの収穫でした。